気まぐれおじさんのボチボチ日記

日常のちょっとした出来事をボチボチ書き綴ります

タクシーの運転手は天職だ!

先日、大学時代の友人Kと久し振りに会いました。

Kとは、大学1年の入学当初ラグビー部で一緒になって以来40年近い付き合です。

クラブの仲間としては彼を含め6人のとても馬の合う奴がいて、卒業後も時々は同窓会を開いていました。

 

10年くらい前になるかなあ、久々に全員で集まろうって話になりゴールデンウィークに都内某所で同窓会と相成ったのですが、前日にKから連絡がありゴメンどうしても行けなくなったって理由を聞くと会社が危ない、回避に飛び回っているとの事、それ以上は何も聞かず次の日皆には適当な言い訳を言っておいたのです。

 

Kの会社が倒産した後2人で会って飲んだのですが、就職活動は困難を極めているそうでリーマンショック後は求人がめっきり減っているそうで、ましてや働き盛りで給料もそこそこ貰っていた人の再就職口は中々見つからないのです。

 

Kには高校生と中学生の子供が2人いて今もこれからもお金が掛かる時期が続くのである程度は稼がないといけないので、色々考えた結果タクシーの運転手をやろうかと思っているというのです。

 

私は、即座にとんでもないタクシーの運転手なんて!大学出てバリバリ第一線で活躍していた男のする仕事なんかじゃないよ、それにそんなに稼げない低収入で苦労しているって雑誌で読んだことあるぞと大反対でした。

 

Kはタクシー会社も昔とは違うんだ、そりぁ程度の低い会社もあるだろうけど大きい会社は体制もしっかりして運転手もキチンと教育されている、収入の高い人は大勢いるので問題ない。

 

俺は運転が好きだし、ちゃんとリサーチすれば稼ぐ方法は見つけられる、自信はあると言うのでしかたない体だけは大事にしろと別れて以来ずうっと会ってなかったんです。

 

Kにその後どうだと尋ねたら、おーうまくやってるよ、タクシーは俺の天職だよって笑って言うんですよ。

入社してから1年くらいはリサーチに時間を割いて、曜日、時間帯、場所等の統計を取り効率よくお客を拾えるようにし、長年にわたり培ってきた営業力で上客のリピーターを増やしといった具合に知恵を絞った営業努力をした結果、2年目からは常に社内でもトップクラスの売上高を上げ年収も600万円台をキープしているそうだ。

 

Kが言うには、タクシーの運転手は高齢のこの職業が好きな方が年金を貰いながらのんびりとやっている人たちがとても多くガツガツしていない。だからこそバリバリ稼ぎたい連中は十分売り上げを取れる。

 

道を知らなくともカーナビが案内してくれるし、ウチは大手だから無線もバンバン入って来る、中にはヒドイ客もいるけど防犯カメラが付いていますよって言えばだいたいは大人しくなる、きちんとお客様扱いしていればトラブルは起きないよって自信たっぷりにいう姿に安心しました。

 

タクシー業界も変わって来てるんですね、

タクシー会社のホームページや求人サイトを見てみると、本当に好感の持てる企業がたくさんあります、いい勉強になりました。

 

これからは、年に数回は会う約束をし、Lineも登録しました。

人生なんて分からないものです、社会情勢が悪い時期に就職活動がままならず、本意とは言えない職業についたもの、何年か後には俺の天職だって堂々と言えるようになるとは・・・・・

 

まっ、何はともあれKが順調で、家族も幸せであるようで一安心です。